【グアム(米国)16日=久保賢吾】巨人山口鉄也投手(26)が、さんま流でお立ち台でのトーク術を磨く。昨年12月、人気バラエティー番組「さんまのまんま」の収録に参加。明石家さんまの小気味良いトーク、抜群のツッコミが脳裏に焼きついた。「最初はしゃべることができるか不安でしたけど、さんまさんにいじってもらったり、話を振ってもらったりしてすごく楽しかった」と感激。言葉の力を肌で感じ取った。

 マウンドでの堂々とした振る舞いとは対照的に、お立ち台での“山口節”は封印されたままだ。幾多の大ピンチを脱し、リーグ優勝に貢献してきたが「お立ち台の方が緊張します。マウンドでは打者との勝負なので集中すれば無になれますが、お立ち台では球場全体が僕のほうに注目するんで、観客の方を見てしまうと上がってしまって」と苦笑い。今年はお立ち台での上がり性を克服する。

 先発転向の今季はチャンスが増大する。自身の思いを伝えることもファンサービスの一環だと自覚しており「パフォーマンスはできないですけど、ファンの方に喜んでもらえるように努力したい」と前向きだ。この日でグアム自主トレ第3クールが終了。毎日6時間のハードトレで心技体を磨いている。チーム一の“シャイボーイ”が、先発転向とともにキャラ転向にも目を向ける。

 [2010年1月17日8時56分

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