「ポスト赤星」と期待される阪神ドラフト3位甲斐雄平外野手(21=福岡大)と、同5位藤川俊介外野手(22=近大)の新人外野手コンビの春季キャンプ1軍帯同が20日、確実となった。この日は鳴尾浜で、初めて外野ノックを受けた。遠投120メートルの甲斐が力強い返球を見せれば、50メートル走5秒9の藤川俊は、少しそれた打球にも素早く追い付いた。

 軽めのノックながら、視察した岡義朗野手チーフコーチ(56)は「肩は強いに越したことはない。赤星がいなくなった分、走るプレッシャーを(相手に)与えられる選手はほしい。今年の新人は可能性を持っている」と高評価した。

 甲斐は「久しぶりのノックで楽しかった。(強肩は)アピールしていく所」。藤川俊も「今日はだいぶ動けました。(甲斐と)刺激して合っていけたらいい」と、ともに体調も万全で、吉報を心待ちにしている。

 最終的な人選は21日の会議で決まるが、岡コーチは「1軍帯同が決まれば、早くから実戦で使いたい選手だね」と話す。今季初の実戦となる2月13日の練習試合(対日本ハム=宜野座)出場は濃厚。二神、藤原の2投手も状態次第では登板の可能性があり、今季初実戦で、新人4人そろい踏みが実現する可能性も出てきた。

 [2010年1月21日11時29分

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