1軍キャンプ抜てきが決まった阪神ドラフト1位の二神一人投手(22=法大)の沖縄合同自主トレ参加が卒業試験のため遅れることになった。同2位の藤原正典投手(22=立命大)らは26日に沖縄入りするが、二神は卒業単位を確実にクリアするため、28日に「衛生・公衆衛生学」の試験を受け29日に現地入りする。「野球に集中するためにも、スッキリしたかった」と、自ら球団に願い出た。

 両投手は25日、西宮市の鳴尾浜で合同自主トレに参加し、初めて捕手を座らせてブルペン投球。ともにまずまずの内容でアピールしたが、初キャンプ前のスタートは違う形になった。二神より先に、先輩たちの懐に飛び込む藤原は「心細さはある」と不安を口にしたが、心の切り替えは早い。「先に色んな先輩と会って、名前を覚えてもらうように、全員にちゃんとあいさつしたいと思う」。冗談まじりながら、ライバルがいないうちに顔を売って差をつける構えを見せた。

 [2010年1月26日11時57分

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