オリックス岡田彰布監督(52)が宮古島キャンプ初日の1日、ブルペン「自主退場」で異例の熱投ストップだ。1軍投手18人のうち16人がブルペン入り。先発、救援、若手のグループ分けに触発され、初日から12投手が90球以上を投げ込んだ。見守っていた指揮官は「あのままいたら投げ続けるから席立ったんよ。狙い通りかもしれんけど、自主トレからやってなかったら投げれん」。予想以上に白熱した投げ合いに、笑顔の退席となった。

 先発ローテを争う金子、山本、近藤、木佐貫らの先発組の競演も、岡田監督が「もう少し投げてたら金子にやめろと言ってた」と言う過熱ぶり。金子の隣で投げた山本は「意識しましたよ。(監督の)術中にはめられた感じ」。昨春のブルペン稼働時間は平均で約70分、最長で116分。158分にわたりミット音が続いたこの日は4人が100球超えし、合計1462球。酷使ぶりにキャンプ前日に突貫工事を受けたブルペンが悲鳴を上げそうだった。

 [2010年2月2日11時42分

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