ソフトバンク王貞治球団会長(69)が、シーズン中の他球団視察に意欲的な姿勢を見せた。9日に一時キャンプを離れた。宮崎市内の宿舎を出発する際に、報道陣を前に「見てみたいと思わせるものがあればね」と、チーム強化のための視察を肯定した。

 7日には自らが副委員長を務める編成委員会の第1回会議も行った。「各球団からの情報を集めるそれぞれの担当がいる。我々とすれば情報が大事」とすでに「号令」は発した。監督退任後、初めて今春キャンプを視察。1週間、ほとんど立ちっぱなしで選手を見ることができた自信もある。今後は編成上、必要が生じれば現場に足を運ぶ。

 チームのために総力を尽くす。それが王会長のスタンス。昨年までは、ほとんど活動することがなかったが、自らの目で確かめる作業を怠るつもりはない。17日には再びキャンプに合流。王会長の「行動」は止まることがなさそうだ。

 [2010年2月10日11時47分

 紙面から]ソーシャルブックマーク