巨人キラーを期待される、ヤクルト村中恭平投手(22)が12日、浦添市民球場で行われた紅白戦に先発し、3回を4安打1失点ながら、評価を上げた。悪天候が予想されたため、直前に試合時間が2時間30分繰り上がったものの、安定した投球を披露。最速は143キロ。上田を三振に仕留めた球は、新軌道のスライダーだった。

 高田監督は「開幕投手もあり得る?

 当然そうですよ」とニヤリ。期待の左腕を高く評価するとともに、開幕シリーズの巨人戦にぶつける考えを示唆した。バックネット裏から熱視線を注いだ巨人の木樽編成調査担当は「ひじが治って腕が振れている。かなりの強敵になる。一昨年に苦戦しているし、要注意だね。なんとか崩してほしい」と警戒した。味方の期待と敵の警戒心の中で村中は「今年はやれるんじゃないかと思ってます」と自信を見せた。

 [2010年2月13日8時37分

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