横浜ドラフト1位ルーキー筒香嘉智内野手(18=横浜)のスケールに、格闘界のカリスマが圧倒された。K-1

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 MAX世界王者で昨年末に引退した魔裟斗氏(30)が20日、宜野湾キャンプを訪れた。筒香を見て「高校生がプロの中に入って、あんな歩き方はできない。大物の風格がある。まあ、おれもあんな風に歩いていたけどね」と自らの若き日の姿に重ねた。可能性にほれ込み、プロアスリートの先輩として助言。「注目して見ていきたい」と試合観戦も約束した。

 筒香も「オーラを感じました」と神妙な表情だ。紅組の4番三塁として出場した紅白戦は、実戦デビューの16日に続き3打数無安打。だが、第1打席では小林太の内角直球を右翼フェンスまであと1メートルという大飛球を放った。「芯でとらえたが、微妙なずれがある。それでも前回よりはボールが見えた」と手応えはつかんでいる。

 「もっと絞れれば切れが出てくる。何年か後には『あんなことを言ってごめんなさい』っておれが謝っている」と魔裟斗氏。世界の頂点を極めた男が認めた可能性。23日、日本ハムとの練習試合では4番三塁として初の対外試合に臨む。【鈴木良一】

 [2010年2月21日8時37分

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