楽天田中将大投手(21)はブルペンに最後まで残り、コース、球種を指定しながら77球を投げ、キャンプを打ち上げた。初めて調整を一任され、メニューを消化した3週間。「困難なことはなかった。思い描いた通りだった」と4年目の“自力キャンプ”を振り返った。

 放任のまま終えたキャンプは一流と認められた証しだった。右足首のわずかな不安から第1クールは投げ込みを回避したが、体と相談しながらボールの質を上げる作業に徹した。初の対外試合となる23日の練習試合の中日戦(北谷)に先発。「緊張感の中で練習と同じことが出せるか。期待に応えるには結果しかない」と抱負にも自覚がにじんだ。

 [2010年2月22日8時12分

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