オリックスの主砲アレックス・カブレラ内野手(38)に「暴言禁止令」が出た。高知キャンプの3日、走者を置いたケース打撃に初出場。初めて投手陣の生きた球を打ったが、第1打席はストライク判定にイラだった。木佐貫の低め直球で見逃し三振に倒れると、鈴木球審に「なめとんのか。もうええっちゅうねん」と関西弁で文句をぶつけた。昨年も暴言と侮辱行為で退場処分を受けているだけに、岡田監督は「審判に文句を言うな、と言うといた」と開幕前にくぎを刺した。

 本人は「別に怒らせるために言ったんじゃない。ちゃんと見て下さいという意味」と説明したが、1球にこだわる姿勢は実戦モードに突入した証しだ。第3打席はレスターからきっちり左翼へ本塁打。「打席でしっかりバットを振ることを考えた。あとはタイミングだけ」。左ふくらはぎの張りも癒えたカブレラが“口撃力”とともに上昇カーブを描いてきた。

 [2010年3月4日14時5分

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