左肩手術から復活を目指す西武アレックス・グラマン投手(32)が5日、2軍からスタートすることが決まった。香川・高松で行われた1軍の練習に参加。来日後、渡辺監督が見守る前で初めてブルペン投球を披露したが、まだ全力で腕を振れない状態だった。順調なら今後のオープン戦で登板させる予定もあった渡辺監督は「もう少し時間がかかりそうなので、下からやらせる」とこの日のうちに帰京させた。

 08年に31セーブを挙げた当時の荒々しさは影を潜めた。潮崎投手コーチは「まだ半分ぐらい」と分析。守護神の有力候補だったが、20日に迫った開幕は絶望的となった。新戦力の工藤もひじ痛で離脱し、リリーフ左腕がコマ不足の状態。チームの浮沈を左右する中継ぎ陣はシコースキー、藤田、山本ら好調な右投手でカバーする形になりそうだ。

 [2010年3月6日9時33分

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