ロッテの新外国人、金泰均内野手(27=ハンファ)が、西武涌井の挑発に乗らない「アウト・オブ・眼中」を決め込んだ。19日、西武ドームでの全体練習後、最後まで残って特打を行った。「早く明日が来てほしい。日本で初めての開幕なのでワクワクしている」と、充実ぶりをうかがわせた。

 「4番一塁」でのスタメン出場がほぼ確実。これまで何度もDVDで研究してきた涌井に対しても余裕たっぷりだった。涌井が報道陣に「前にランナーがいなければ怖くない」と話したことを伝え聞いたが、全く動じなかった。「確かに自分はランナーがいない時より、いる時の方が集中できる」とサラリとかわした。さらに「これから1年間試合をするのに、1人の投手にこだわっていられない」と切り捨てた。

 オープン戦で規定打席に達した選手の中ではチームトップの打率3割4分2厘、2本塁打をマークした。チームにも日本人投手にも順応している。韓国では開幕戦で験を担ぐ食事メニューはないというが「僕は肉食だから、朝から肉を食べて試合に出るよ。よく食べてよく出すこと」とニヤリ。大物感漂う強力助っ人が、開幕戦でも順応した姿を見せてくれそうだ。【鳥谷越直子】

 [2010年3月20日9時2分

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