楽天は25日、本拠地開幕となる27日からの西武戦に向けKスタ宮城で全体練習を行った。仙台は朝から雪が降り、この時期にしては珍しく球場全体が積雪したため、終日室内での練習となった。だが3月の悪天候は選手にとっては慣れたもの。各自が普段と変わらず調整を行った。天候は回復見込みだが27日の予想最高気温は6度で、相手の西武は寒さへの戸惑いがあるはず。“地の利”も生かして今季1勝を飾る。

 敵地3連敗スタートとなったが、白銀の本拠地を初白星への吉兆とする。主砲山崎武司内野手(41)は「野球をやる感じじゃない寒さだけど…、寒さも味方につけて頑張るよ。アンダーシャツ1枚でも(気温に)慣れてるからね。東北のファンは勝ってなくて不安だと思うし、一掃できるように」と、元気いっぱいにフリー打撃などをこなした。

 28日の第2戦に先発予定の田中は、キャッチボールで変化球を確認。日本ハム・ダルビッシュが導入した「ワンシーム」も試投するなど意欲的だった。「気持ちを切り替え、ここからがスタートです」とナインの思いを代弁した。底冷えのKスタで躍動し、ブラウン楽天の初勝利で熱くする。【宮下敬至】

 [2010年3月26日8時47分

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