<巨人4-7中日>◇9日◇東京ドーム
もうゴンザレスなんて怖くない!
落合中日が天敵を攻略し、今季初のライバル巨人との直接対決に先勝。再び単独首位に浮上した。昨季0勝4敗、チーム打率1割8分1厘と手も足も出なかった右腕に9安打を浴びせて5点を奪い、5回途中でKO。また落合博満監督(56)が初めて2番セサルをスタメンから外す決断を下した打線は今季最多15安打と爆発した。優勝をめぐって今季も死闘を繰り広げるであろう王者・巨人との長い戦い。まずは最高の勝利でスタートだ。
昨年1年分のうっぷんを晴らすような猛攻だった。ゴンザレスの牙城を崩したのは2回。ブランコ、和田の連打で一、二塁とすると6番井端が打席に立った。スライダーを左翼線に運ぶ自身6試合、20打席ぶりとなるヒットが先制のタイムリー二塁打。不振脱出には天敵打ちが何よりの“薬”だった。
さらに5回には1死二、三塁のチャンスに主砲ブランコが変化球にうまく合わせて、中前にはじき返した。「積極的にいくことだけを考えていたよ」。この2点タイムリーで5点目。続く和田に四球を与えたところでゴンザレスは降板を命じられた。4回1/3で9安打を浴びせてKO。昨年の巨人加入後、1度も黒星をつけられなかったゴンザレスに今季初対決で勝った。
「結果的に去年は勝てなかったけど、打てないというイメージはなかった」。試合後、井端が意地をのぞかせた。昨季は優勝争いのシーズン終盤、そしてCS第2ステージと大事な試合でことごとくゴンザレスに行く手を阻まれた。手応えはあっても攻略できない-。もどかしいままの終戦だった。ただ、迎えた新シーズン、ヘビとカエルの関係は逆転した。相手が昨年のような球威と制球力を欠いていたとはいえ、すり込まれた苦手イメージをぬぐい去ることができた。
V奪回のためには絶対に倒さなければならない巨人と今季初の直接対決。昨季3連覇を眼前で見せつけられ、終戦した因縁の東京ドームに足を踏み入れた落合監督はこう言った。
「どこに勝たなきゃなんて考えていない。オレが何球団で野球をやってきたと思っているんだ?」。
巨人への特別な感情を否定する一方で、大きな動きを見せた。開幕から2番で起用してきた新外国人セサルを初めてスタメンから外した。守りの野球を展開しづらい東京ドームでは、どうしても森野、ブランコ、和田、井端の前に走者を置いて点を取りたい。打率1割7分3厘と不振のセサルに代わり、新人大島を先発起用した打線は今季最多15安打で7点を奪った。
「1、2番は打たせる。点数が取れるように井端を6番に置いているわけだからな」。今季のオレ竜は守るだけではない。昨季8勝16敗と打ちのめされた相手に、まずは先制パンチを見舞った。【鈴木忠平】
[2010年4月10日12時22分
紙面から]ソーシャルブックマーク



