ソフトバンク秋山幸二監督(48)が「王&野村超え」へ、カウントダウンに突入する。秋山体制2年目の今季、24試合を終えて13勝11敗。昨年74勝を稼いでおり通算87勝と、今週の6連戦で100勝へ1ケタ台に突入する勢いだ。

 注目はホークス歴代名将を上回るスピード。2リーグ制以降に誕生したホークス歴代監督として最速100勝は、南海野村克也時代の197試合到達。ダイエーで3度のリーグ優勝を飾った王監督でも、232試合かかった。秋山監督は現在168試合。28戦で13勝をクリアすれば、鶴岡一人監督に次ぐ球団史上2番目のスピード記録となる。

 白星量産に向け、秋山監督の手腕が問われる時期にもさしかかってきた。指揮官は、昨オフ左ひじ手術を受けた松中に対し、近日中に左翼練習を本格化させる方向。さらに松田の外野挑戦プラン、内野手登録ながらレフトを守ってきたオーティズを三塁に復帰させることも示唆した。「松田の外野?

 あるよ。練習でもたまに入っている。交流戦もあるし、急にやれといってもできない。オーティズのサードもある」。DHのない5月交流戦に向けた準備を着々と進めている。

 秋山監督は自身の記録に関心はない。ただ、記念勝利へのカウントダウンがチームの士気を高めるのも確か。「王&野村超え」が現実になれば、それだけ勝利をハイピッチで積み上げているという証し。20日からの6連戦は、2位西武、首位ロッテと上位チームとの対戦が続く。100勝へのスピード到達が、チームのモチベーションの1つに加わるはずだ。【松井周治】

 [2010年4月20日12時36分

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