楽天田中将大投手(21)が6日、来週から始まるセパ交流戦に向け本格的な打撃練習を行った。この日はエース岩隈とKスタ宮城で練習。遠投などの後、室内練習場で40分間もフリー打撃を行った。「キューバの選手をイメージして。ノーステップで(軸が)ぶれないように、最短距離でバットを出す」。日本ハム・ダルビッシュと打撃談議を行い、投手目線から出した結論。現代野球における強打者の共通点に倣うと、強烈なライナーを連発した。

 右の軸足にどんと体重を乗せ、左脇を絞り、左肩の上に頭を置いた。ロッテ金泰均をほうふつとさせる構えは「テギュンもそんな(キューバ選手と同様の)打ち方ですよね」。西武中島モデルのバットを手にし準備はOKだ。「打撃は自分を助ける。バントもしっかり、です」と田中。猛者のエッセンスをふんだんに盛り込んで、マウンド同様打席でも相手の恐怖となる。

 [2010年5月7日8時7分

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