広島前田智徳外野手(38)が、交流戦期間中の指名打者として起用される方針であることが10日、分かった。野村監督が「いままで1打席、セットアッパーやクローザーに対して打たせているわけだけど、1打席ではもったいないと感じることもある。指名打者というのは、考えていますよ」と、起用を示唆した。

 昨季はプロ入り初めて1、2軍通じて実戦出場できなかったが、10年復活。代打の切り札として12打数3安打、打率2割5分をマーク。9日阪神戦(甲子園)でも、藤川から右前適時打を放った。先発出場すれば打席数も増え、得点力が増すのは間違いない。内田打撃統括コーチも「指名打者には、前田が入るのがベスト。あとは足の状態」と口にする。

 近年は下半身への不安を抱えており、走塁面でGOサインが出れば、08年7月25日横浜戦(広島)以来の先発出場となる。この日、チームはオフで、11日から練習再開。野村監督が前田智と直接話し合い、起用法を最終決定することになりそうだ。【酒井俊作】

 [2010年5月11日12時11分

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