両リーグトップ25盗塁のロッテ荻野貴司外野手(24)が23日、右ひざ負傷で出場選手登録を抹消された。21日のヤクルト1回戦(千葉マリン)で痛めた。翌22日の2回戦を欠場して病院で診察を受け「半月板損傷、全治4週間程度」と診断された。エックス線検査などを受けていないため、24日に千葉県船橋市内の病院で精密検査を受ける。診断結果次第では長期離脱の可能性もある。走攻守でチームの首位争いに貢献してきただけに、痛い離脱となる。

 阪神戦が雨天中止になり、ロッテナインが甲子園の室内練習場で体を動かす中に荻野貴の姿はなかった。右ひざを痛めたのは21日のヤクルト戦。1回に二盗をした際だった。最後までプレーしたが、翌日になっても痛みが引かないため、病院で診察を受け「半月板損傷、全治4週間程度」と診断された。エックス線、MRI(磁気共鳴画像装置)検査などを受けていないため、24日に精密検査を受ける。

 全治4週間ならば前半戦は絶望、期待されていたオールスター戦(7月23、24日)出場の夢も厳しくなる。また結果次第では長期離脱の可能性もあり、新人王にも黄色ランプがともりかねない。西村監督は「何日間かゆっくり休ませる。(復帰は)完全に治してから」と心配そうに話した。

 荻野貴は新人ながら開幕からスタメンに入り、3割2分6厘の高打率をマーク。50メートル6秒0の俊足を生かし、両リーグトップの25盗塁を決めている。2番中堅として走攻守でロッテの快進撃に貢献してきた。

 室内練習を見守った西村監督は「切り替えていくしかない。みんなでカバーしてやっていく」と話した。今季のロッテは投手陣のケガにたたられてきた。4月下旬に小野と川越が負傷離脱し、15日には唐川も右手中指骨折で登録抹消されたが、中継ぎのマーフィー、横浜から移籍した吉見らの活躍もあってしのいできた。小野の復帰が決まった直後に、今度は主力野手の離脱という試練を迎える。

 [2010年5月24日9時29分

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