ソフトバンク大隣憲司投手(25)に中継ぎ待機プランが浮上した。5月31日に福岡ヤフードームで行われた先発投手練習に招集されなかった。高山郁夫投手コーチ(47)は「今日は休みです」と説明した上で、先発からの降格について「その可能性もあるし、次も先発させる可能性もある」と選択肢を口にした。

 開幕から先発ローテを守っている大隣は、前日の中日戦で黒星こそ免れたが4回5失点でKOされた。4月4日の楽天戦で挙げた今季初勝利を最後に白星から遠ざかっており、現在は5連敗中と泥沼。秋山監督からも「責任感がない」と突き放され「先発として情けない結果」と反省していた。次回は順当なら6日の阪神戦(甲子園)で先発する見込みだったが、いったん白紙に戻された。

 代役候補としては前日に2番手で2回を無安打無失点に抑えた藤岡、5月25日の横浜戦で4回を無失点に封じた陽らの名前が挙がる。ホールトンの離脱などで、ただでさえ先発陣のコマ不足に悩まされているだけに、頭の痛い問題だ。高山コーチも「いろいろと考えています」と近日中に結論を出す方針だ。チーム防御率はリーグ5位の4・07。投手陣の立て直しへローテーションを再考する。

 [2010年6月1日10時51分

 紙面から]ソーシャルブックマーク