<オリックス3-4中日>◇1日◇スカイマーク

 しっかり準備したのに…。オリックスの守護神ジョン・レスター投手(31)が悪夢を再現した。1点リードの9回に登板したが逆転を許した。中日戦の連敗は8に伸び、交流戦首位からも陥落した。

 岡田監督はあきれ顔だ。「本人に聞いてくれよ。(相手打者は)9球目にやっと振りよった。ナメられとるいうことやろ。負けてても相手は勝ち(パターン)の高橋、浅尾で来る。この前もそうやんか」。中日の待球作戦が分かっていながらストライクが入らない。先頭井端から2連続四球。1死二、三塁となり、谷繁に逆転打を浴びた。

 5月15日の対戦でも先頭への四球から逆転サヨナラ負け。投手交代の制限時間に引っかかり3球しか投球練習できず、監督も怒り爆発。反省した右腕はそれ以降、駆け足でマウンドに向かい“復調”したかに見えたが、制限いっぱいの5球を投げた今回は力量不足としか言いようがない。試合後は投手コーチらと1時間近くも反省会。しばらく“降格”の可能性が高い。

 8回には岸田が一塁けん制悪送球から1失点。攻撃面では6回2死二、三塁で大引が見逃し三振。3人をやり玉に挙げた指揮官は「ミスしたら負けるってことよ」と舌打ち連発。中日戦については「苦手というか自滅やん。意識とか、そんなん俺は知らんよ。引きずってててもしゃあないやん!」とまくし立て、会見を打ち切った。

 [2010年6月2日11時12分

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