解離性大動脈瘤(りゅう)のため5月10日から都内の病院に入院していた楽天の野村克也名誉監督(74)が、数日前に退院したことが8日までに分かった。手術を行わず治療に努め、病状は順調に回復。大事を取って静養してきたが、状態も安定し退院の許可が出たとみられる。関係者は「退院したようだ、という話を聞きました。大事にならず、良かった」と話した。

 野村名誉監督の体調は、球界全体の心配事だった。不調を訴えた直後に無理を通さず診察を受け入院し、静養に専念した正しい判断で着実に快方へと向かった。今後の予定は不明だが、体調と相談しながら、講演活動などを再開するとみられる。8日現在、6月21日に大分で行われる講演会はキャンセルされていない。ボヤキ節を聞くことができる日は、遠くなさそうだ。

 [2010年6月9日8時24分

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