<楽天4-1中日>◇9日◇Kスタ宮城

 10日が2度目の開幕だ!

 中日落合博満監督(56)が勝率5割からの再出発を宣言した。楽天3回戦(Kスタ宮城)は投打ともに精彩を欠いて、今季3度目の3連敗。貯金が消滅し、首位巨人との差は今季最大の7・5ゲームに開いた。それでも指揮官は選手の動きがよくなっていることへの手応えを口にし、10日楽天戦からの巻き返しを誓った。

 巻き返しの舞台としたかった交流戦で、逆に巨人の背中がかすんでいく。だが、そんな状況とは裏腹に、試合後、帰りのバスへと向かう落合監督はまっすぐ前を見据えて、こう言った。「明日から開幕だと思え!

 ちょっとずつ動きはよくなっている」。力強く、再出発を宣言したのだ。

 試合は投打ともに精彩を欠いた。4回、先発バルデスが突然、制球に苦しみ出した。3四球などで2死満塁のピンチを招くと、8番嶋に甘くなった直球を左前へ2点タイムリー。9番渡辺直にも2点打を許して4失点。結局、4回4失点で3敗目となった。相手が2まわり目に入った途端、変化球を見極められ、直球を狙い打たれた。

 打線も反発力がなかった。5回まで毎回走者を送りながら、楽天先発永井の内角攻めに決定打を放てなかった。特に4番ブランコは4打席中3打席で走者を置いていたが、内角攻めでカウントをとられ、最後は外という攻めに屈し、2三振を含む4-0に終わった。先発では吉見が故障離脱中、打線では主砲が波に乗れない。チームの顔である荒木、井端も本調子ではない。本来の戦いができないまま、開幕から59試合目で振り出しに戻った。

 「まだ5割だろ?

 明日から開幕だと思えばいいじゃないか」。指揮官は自らに言い聞かせるように「開幕」という言葉を、繰り返した。復調への兆しが見えているのか。大胆なてこ入れを行うのか。球団として逆転優勝の最大ゲーム差は88年の「8」。数字上のデッドラインはすぐそこまで迫っている。【鈴木忠平】

 [2010年6月10日11時3分

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