<西武4-8阪神>◇10日◇西武ドーム

 阪神城島健司捕手(34)が、やられっぱなしだった西武に、倍返しの雪辱だ。4回に左翼へ12試合ぶりのタイムリーとなる適時二塁打。6回にも左翼へ二塁打を放つと、今季初の三盗まで決め、相手バッテリーを揺さぶった。7回にも中前タイムリーを放ち、3安打2打点、1盗塁の大暴れ。守っては下柳を7回まで好リードし、4勝目に導いた。やっぱり、頼りになる男やで!

 西武ドームでやり返した。城島が天敵西武を、相手の庭でやっつけた。バットでは、今季5度目の猛打賞。走っても、ソフトバンク時代の05年6月5日巨人戦(東京ドーム)以5年ぶりの三盗を決め、獅子を翻弄(ほんろう)した。

 1点リードの4回、2番手許銘傑を攻め立て、無死一、三塁。「ボールさえ上げればと思っていました」。外角低め139キロをとらえると、打球は低弾道のままフェンスを直撃した。5月25日以来、12試合ぶりの適時打だった。6回先頭では許の抜け球のスライダーを引っ張った。あと70センチで本塁打という二塁打。「こすった。惜しかったね、こすったけど」。

 城島劇場はまだ続く。2死一、二塁となり、左腕武隈のモーションを見抜き二塁からスタート。三盗を成功させた。一塁走者の鳥谷が走らず「トリ(鳥谷)がついて来ると思ったんですけどね」と笑わせることも忘れない。4打席目には1死二、三塁からこの日2本目の適時打で、チーム単独トップの40打点とした。「セキ(関本)がちゃんと走れば41打点だったんですけどね。なんやっとおですかね」と、本塁憤死した二塁走者関本にツッコミを入れた。

 やり返さなければいけない相手だった。今季対戦した3戦で11打数1安打。5月27日の第2戦では、自らがプレーにかかわらない1盗塁を合わせ、今季ワーストの1試合4盗塁を許していた。

 この日握っていたのは黒いバットだった。7日のソフトバンク戦(甲子園)では杉内対策として、普段よりも10グラム程軽い白木のバットを使用していた。体力をすり減らす夏場に使用する軽量バットを手にしなかったのは、使えるのは体調が良い証でもある。

 試合前には、衝撃のデモンストレーションを行った。バッティングケージで、おもむろに左打席に入った。ブラゼルの打撃フォームをまね、軽く振り抜いた打球は、右翼ポール際への大飛球となった。遊びがてらの左打ちでも、パワーと技術は健在だった。

 残るは交流戦最後のカードのロッテ戦だけ。「今日負けたら勝ち越すチャンスがないわけだから。まだチャンスあるよね」。勝率5割超えに望みをつなぐ大きな1勝を手に、千葉へ向かう。【鎌田真一郎】

 [2010年6月11日11時17分

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