<楽天4-1ソフトバンク>◇13日◇Kスタ宮城
なぜか勝てない…。ソフトバンク杉内俊哉投手(29)がまたも鬼門に沈んだ。自身3年ぶりの押し出し四球を出すなど、らしくない投球で6回8安打4失点。Kスタ宮城では06年4月2日に勝って以来7試合連続白星なしの5連敗(CS含む)となった。チームは6連勝中とお得意様にしていた楽天に敗れ、ついに日本ハムに3位タイで並ばれた。14日にもBクラス転落の危機を迎えた。
左手で何度もロージンバッグに触れても、本調子は戻ってこなかった。こんなはずじゃない。仙台の杉内は“別人”だった。0-1で迎えた3回2死満塁のピンチ。カウント1-3から山崎への5球目は、得意のチェンジアップが内角低めへ外れた。07年9月21日の西武戦以来、自身3年ぶり6度目となる押し出し四球。悪い流れが波及したのか、松田の適時失策も出て、計2点を追加された。
まさに鬼門だ。Kスタ宮城では06年4月2日の勝利を最後に、7試合連続白星なしの5連敗となった。「マウンドが低い」と漏らしたことがあるように、苦手意識は否めない。直球は最速148キロをマークしたが、変化球が抜ける場面が目立った。2回に嶋の適時打で奪われた先制点も、浮いたスライダーをとらえられたものだった。5回で早くも100球を超え、6回降板を余儀なくされた。
試合後は両耳をイヤホンでふさぎ、かすかな声で「何もないです」と言葉を残しただけで帰りのバスに乗り込んだ。表情は硬い。141奪三振はダルビッシュを抜いて再びリーグトップに立ったが、喜べるはずもなかった。
チームにとっても痛すぎる黒星だ。秋山監督は「球自体は良かったけど、うまいこと打たれたな。押し出しとエラーだから…」と悔やんだ。6連勝中とお得意様にしていた楽天に、エースがやられた。7月に入り3勝7敗、しかも先発投手は杉内と和田しか勝っていない状況だっただけに、この1敗は重い。
まだ3位ながら日本ハムに並ばれ、14日にもBクラス転落の危機を迎えた。貯金4は4月28日以来の低水準だ。最悪の幕開けとなった9連戦だが、このまま終わってしまうわけにはいかない。今こそ秋山ホークスの真価が問われる時だ。
[2010年7月14日11時53分
紙面から]ソーシャルブックマーク



