<ロッテ3-4日本ハム>◇11日◇千葉マリン
4打席連続三振の次は、プロ初の三塁打で高卒ルーキーを援護だ。日本ハム中田翔内野手(21)が5回、あと少しで本塁打という中堅フェンス直撃の適時三塁打を放った。二塁打でもおかしくない打球だったが、好走塁で三塁へ。ドラフト1位の新人、中村勝投手(18)のプロ初登板初勝利を後押しした。ここ12戦で8発と量産している本塁打こそ出なかったが、怪物のバットは再び猛威を振るいだした。
中堅後方を襲う大飛球は、フェンスを直撃してはね返った。12戦8発の「怪物ペース」で突き進んできた中田に、2戦ぶりのアーチは生まれなかった。だが、この日はここからが見せ場だ。クッションボールの処理を相手がもたつく間に、二塁ベースを回って再加速。プロ入り初の三塁打を記録した。「初?
うれしいです。二塁で普通に止まろうと思ったら、もたついていたので」。三塁の真喜志コーチとハイタッチし、塁上で息を弾ませた。
4打席連続三振を喫した10日の屈辱を晴らした。5回2死二塁。ロッテ渡辺俊の外角121キロシンカーにバットを合わせた。9本目のアーチにはあと一伸び足りなかったが、貴重な追加点を生む一打。「それまでシンカーを簡単に振らされていたので、最後に見極めることができてよかったです」と納得した。
自軍のマウンドには、1軍メンバーで唯一の年下、ルーキー中村が上がっていた。「援護しようと思って頑張りました。一応、先輩なんで。いやぁ中村、すごいわ~」。後輩の初勝利へ向けて、1点でも多く、1つでも先の塁を目指した。
決して「鈍足」ではないが、体格から、足が遅いというイメージで見られがちだ。その印象に反発するように、走塁にはこだわる。プロ野球選手は各スポーツメーカーから用具提供を受けるが、新しい用具が届いた場合、練習でなじませてから試合で使用するのが一般的。だが、中田は新しいスパイクを手渡されると、その場で履き、即日試合で使用して担当者を驚かせたこともあった。
12日は、高校時代「BIG3」と呼ばれたロッテ唐川との公式戦初対決。「向こうは自分が2軍でやっているころから、1軍で投げている投手。思いっきりやりたい」と真っ向勝負を誓う。4戦連発でファンの度肝を抜き、4打席連続三振で豪快に散った後、今度は足で魅せた初三塁打。中田の打席からは、片時も目が離せない。【本間翼】
[2010年8月12日11時18分
紙面から]ソーシャルブックマーク



