2位巨人が勝負の中日、阪神6連戦へ、先発ローテーションを再編することが16日、濃厚になった。まずは2・5ゲーム差に迫られている3位中日との3連戦。17日はセス・グライシンガー投手(35)が先発予定。2戦目に中5日でリーグトップタイの12勝を挙げる東野峻投手(24)を投入する。鍵となる3戦目には、12日に中継ぎへ配置転換されたばかりの内海哲也投手(28)を先発復帰させる見通し。2軍調整中のディッキー・ゴンザレス投手(31)も候補の1人だったが、状態が上がってきた内海に「竜たたき」を託すことになりそうだ。

 15日の横浜戦の試合前練習が、先発復帰が近いことを物語っていた。内海は先発前に行っていた階段ダッシュのメニューを消化。その試合でもブルペン待機したため、この日は疲労回復を優先したが、先発復帰に向け、ひそかに準備を整えた。この日、ジャイアンツ球場で練習したのはグライシンガー、東野、朝井の3人。グライシンガーは登板前日のメニューで調整。東野はブルペン入りし、2日前調整で汗を流した。

 相性と状態を考慮した上での再編成だ。今季の内海は中日に対し、防御率1・88。ゴンザレスは阪神に対し、防御率2・08と好相性を誇る。20日から始まる首位阪神との3連戦初戦をゴンザレスに託すことが濃厚だ。香田投手コーチは「後ろ(救援陣)には1イニングをしっかり投げてくれる投手がいる。最低5回までいって、ゲームをつくってもらいたい」と奮起を促した。

 [2010年8月17日9時18分

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