<西武4-3ソフトバンク>◇18日◇西武ドーム
ソフトバンクが正念場を迎えた。ハーラー単独トップを狙って登板した先発和田毅投手(29)が、苦手の西武打線に5回4失点と打ち込まれて6敗目。チームは首位攻防戦で痛恨の逆転負けを喫し、再び2・5ゲーム差に広げられた。19日に負ければ自力優勝の可能性が消滅する。
クールな和田が自らを制御できなかった。敗戦が決まった直後、ベンチを蹴りつけた。負けた悔しさだけでなく、自らへの腹立たしさがあったのだろう。ベンチ裏の通路にあらわれると、西武ドーム名物の長い階段を経て移動バスへの間、報道陣の問いかけに、一切口を開かなかった。無念の思いが和田を包んでいた。
崩れたのは4回だった。先頭のフェルナンデスに四球を与えたのが、暗転への始まりになった。1死二、三塁から平尾に逆転左前2点タイムリーを浴びた。さらに、今季8打数6安打と大の苦手にしていた次打者佐藤に右前安打されると、2番平尾に再び2点適時打を許した。5回を投げ、6安打4失点で交代。毎回走者を背負いつつ踏ん張っていたが、4回だけは西武打線の勢いを抑えきれなかった。今季6敗目だが、西武戦に4敗(1勝)。対戦防御率8・04。それ以外の対戦は13勝2敗、防御率1・93だけに、またも苦手ぶりが際だった。
杉内とともに投手陣をけん引する頼みのサウスポーが勝てなければ、獅子との差が詰まるはずもない。秋山監督は「和田はあの回(4回)だけだったな。四球が絡んだもんな」。首位西武とのゲーム差は再び2・5。今季の西武戦負け越しが決定するだけでなく、19日に敗れれば、自力優勝消滅という窮地に追い込まれてしまった。
今カードで登板する先発陣は16日に現地入りし、西武ドームで調整する手を取っていた。本拠福岡ヤフードームで汗をかいた後、戦地へ移動するのが通例だが、夏場の西武ドーム特有の蒸し暑さに対処するためだった。勝負は終わったわけではない。打線は毎回の13安打を放って、あと1歩まで追い詰めた。セットアッパー摂津はプロ入り初めて2日連続2イニング登板したが「そんなこと気にしていられない」と、今後もフル回転する気概だ。
秋山監督は視線を下に落とさず、話した。「もう一押しだったな。でも、この気持ちを持ち続けたらいい。あと31試合か。気持ちの強い方が勝つ」。大ピンチに追いやられたが、まだ、熱い戦いに終止符は打たれていない。【松井周治】
[2010年8月19日11時18分
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