<西武5-1ソフトバンク>◇19日◇西武ドーム

 4番のバットが、マジック点灯カウントダウンの鐘を鳴らした。同点の4回、西武ホセ・フェルナンデス内野手(35)が大場の直球を右翼ポールにぶち当てる5号ソロを放った。火つけ役は、長男アレキサンダー君だった。「息子にここ2日間、ホームランがないと怒り気味に言われてね。効いたよ」と発奮材料にした。5回には2死満塁で中前に2点適時打。気分にムラはあるが、集中している時は本当に勝負強い。

 打点を挙げるごとに、おなじみとなった哲学的コメントでもファンを楽しませている。この日は「疲れは悪いことを考える習慣から起こる。それ以外の考えは体のいい反応を起こすことによって、いい方向に向かう」と言った。その理由に「野球はメンタルが大事。その考えを発信していこうと思ってね。自分の言葉で誰かが影響を受けてくれたらうれしい」。さながら“布教活動”といったところだが、結果を残していればこそ説得力も出る。

 6月に緊急補強された助っ人砲は、今や欠かせない戦力だ。中村の代役4番を務め、2番栗山、3番中島という本来の上位打線が組めるようになった。球宴休み期間中の練習では、西武第2球場から西武ドームまで車でシコースキーとブラウンを送迎。シーズン途中加入ゆえ、溶け込むための気配りも欠かさない。

 渡辺監督は「4番の重責を果たしている。チームにとっても大きい」と満足げだ。ソフトバンクとの首位攻防戦を2勝1敗と勝ち越し、これで3・5ゲーム差。早ければ22日にも優勝マジックが点灯する。18日は石井一が復活の白星を挙げ、中村の復帰も近い。この勢いは、簡単には消えそうにない。【亀山泰宏】

 [2010年8月20日8時44分

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