<巨人12-5阪神>◇20日◇東京ドーム
阪神城島健司捕手(34)が、巨人戦の今季ワースト12失点と自らの悪送球を猛省した。バットでは9戦連続安打で今季37度目のマルチ安打も決めたが、5回の守備では三塁への悪送球が痛恨の失点となった。中継ぎ陣も打ち込まれ、連勝も5でストップ。敗戦を嘆くより、次の勝利に全力を注ぐ。城島はやられたらやり返す-。
城島は悔しさいっぱいに目を見開いた。ヤマ場の巨人3連戦初戦で16安打を浴び、今季ワースト2の12失点。中日3連戦では計9安打で2点しか奪えなかった宿敵を生き返らせてしまった。「そりゃ、東京ドームに来たら元気になるよ」。バスへと続く薄暗い通路で、いら立ちを吐き出した。
捕手として悔いが残った。「若い投手が投げるんで、いいところを引き出してやろうと思ったんだけど…。ボール自体は悪くなかった。不運もあったし」。初回1死一塁。小笠原の遊ゴロは併殺コースに飛んで無失点発進のはずが、イレギュラーで中前に抜けた。リズムを崩した小嶋はその後2本の適時打で2点を失い、2回は先頭への四球から、坂本に2ランに浴びてKO…。「うまくリードしてあげられなかった」。あとは勢いづいた巨人打線の前に、救援陣がえじきになっていくのをマスク越しに直視するしかなかった。
自身の悪送球も残念がった。5回2死一、三塁の守り。二盗を企てた一走高橋に擬投し、三走長野をおびき出したまではよかった。「でも意外とランナーが三塁ベースに近くて。距離を間違えた。マスクを外すのとスローイングが一緒になってしまった。ランダン(挟殺)に持っていきたかったんだけど…」。焦った分、三塁送球が高くそれ外野を転々。思惑通りなら三本間で刺してチェンジのはずが、痛恨のミスで5点差に広げられてしまった。
だが、うつむいてばかりではなかった。もう1度カッと目を見開き、視線を前に向けた。「負けたもんはしょうがない。今日の負けは帰ってこないんだから」。強いチームでもいつか連勝は止まる。最悪はこの負けを引きずること。日本やメジャーで何度も修羅場をくぐってきた男らしく切り替えは早かった。
打っては4回にゴンザレスから三塁手のグラブを弾く内野安打を放ち、6回は久保から左翼線二塁打。今季37度目のマルチ安打&2度目の9戦連続安打で、打率も9位の3割8厘まで上げた。「明日も試合があるんだから」。今度は自分に言い聞かせるように言った。21日の第2戦には、高卒新人秋山が初先発。今度こそ、初勝利を演出する。城島流の力強いリベンジ宣言だった。
[2010年8月21日10時52分
紙面から]ソーシャルブックマーク




