<楽天1-13ソフトバンク>◇21日◇Kスタ宮城
苦い思い出の歴史を自らのバットで変える。ソフトバンク小久保裕紀内野手(38)がKスタ宮城で2夜連続の豪快アーチだ。2回。楽天長谷部の144キロ直球を仕留めた。「当たりはよかったけど、正直入るとは思わなかった」。先制の14号ソロをバックスクリーン左へ。通算398号で、大台400号へM2とした。
今季、Kスタ宮城が大の得意だ。7度の猛打賞のうち3度までがこの地。30打数14安打で打率4割6分7厘、4本塁打。今季1号(4月3日)も、首痛などから復帰初アーチ(7月14日)も同球場だった。
昨年までは屈辱の試合を繰り返した。王会長の監督最終戦(08年10月7日)は延長戦の末に敗れた。昨年10月17日はクライマックスシリーズ敗退、涙を流しながら球場を後にした。今年も「Kスタにはいい思い出がないわ」と漏らしていたほどだが、10年以上もイメージトレーニングを続けるスラッガーが、嫌な記憶をそのままにしているはずもなかった。
連弾へ準備に抜かりはなかった。この日、仙台地方の最高気温は前日よりも4度高い30度近くまで上がった。大粒の汗を流した練習中に「昨日までは風を吹かせる低気圧がきていたんや」。体調によって練習メニューを変更するなど細心の注意を払う男らしく、天候まで熟知。フリー打撃では前日同様、スローボール相手に右足へ重心をしっかり乗せるフォーム調整。「iPadを見てね。西武戦で体が前に行きすぎていたのが気になった。今回はこの調整法が、はまった」と振り返った。
試合前ミーティングでは野手陣を鼓舞。「(杉内)俊哉がここで勝っていないから、打線でカバーしよう」。グラウンドでは杉内先発日に今季5本目アーチをプレゼントしてみせた。今シーズン最終戦は、Kスタ宮城での26日楽天戦。今年こそ、最後を笑って迎えるため、背番号9が打ち続ける。
[2010年8月22日11時4分
紙面から]ソーシャルブックマーク



