日本ハムが「2段式ダルビッシュローテ」で攻勢を仕掛ける。27日からのオリックス戦(京セラドーム大阪)で、初戦に「埼玉のダルビッシュ」と呼ばれたルーキー中村勝投手(18=春日部共栄)、2戦目に“本家”ダルビッシュ有投手(24)を配置する方針を固めた。

 24日からの楽天戦(秋田、盛岡)が2連戦のため、前週よりも先発の数は少なくて済む。中村のローテを動かし、金曜日に固定されていたダルビッシュの登板をずらさないことも可能だったが、あえて順番は崩さず、2人ともに中7日となる“ダル・ダルローテ”を選択した。

 中村は11日のロッテ戦でプロ入り初登板初勝利。続く19日の同戦でも、6回にサブローに満塁弾を浴びるまでは3安打無失点の好投を見せ、試合展開によっては連勝していてもおかしくない内容だった。先発にもかかわらず、登板日以外にもベンチ入りしているが、梨田監督は「まだ修行中というか、研修期間だからね。ベンチの雰囲気に慣れさせないと。中継ぎはないよ、次は当然先発」と、大きな期待を寄せている。

 残り29試合となった現在、日本ハムは3位ロッテから2・5ゲーム差の4位につける。2ゲーム後方には、勢いに乗ると怖いオリックス。梨田監督は「どこがどうなるかなんて最終戦までわからない。1試合ずつやるしかない」と混戦を覚悟した。まずは眼下の敵・オリックスに引導を渡すため、直接対決をダルとダルで連勝する。

 [2010年8月24日11時10分

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