<阪神22-8広島>◇25日◇京セラドーム大阪

 城島健司捕手(34)が、また逆転の虎を目覚めさせた。5点を追う6回1死一塁で青木高の外角球を左翼にたたき込む。11試合ぶりの22号2ランにも淡々とベースを回り、無表情でハイタッチした。

 「先発が早い回に点を取られて捕手として野手に申し訳ないのもあった」。沈黙する新生ダイナマイト打線に火をつけた。5連敗中だった12日広島戦でも城島の1発を起点に逆転勝ち。まるで再現VTRのような勝利で連敗を4で止めた。「勝てば何でもいいですよ」と笑った。

 再会があった。広島先発は同じ佐世保出身のルーキー今村。オフの恒例行事である故郷での野球教室に中学時代に参加していた。当時の同僚だったソフトバンク馬原、横浜寺原、中日三瀬に「この子はプロにいく」と評された少年だった。

 城島は米国で長崎・清峰に進学した今村をチェック。「映像が途切れ途切れで顔がうまく映っていなかった」と笑うが、存在を気にかけていた。「佐世保から何人もプロにいくわけじゃないし、1年目から上がってすごい」。“門下生”との初対決は三ゴロ。ただ2回3失点で降板した今村の前で試合の流れを一変させるクラッチヒッター(勝負強い打者)の力を見せた。

 「失点が続いているから捕手としては頭が痛いけど。1勝1敗なので明日が大事になる」。グラウンドの司令塔として「黒虎軍団」に2カードぶりの勝ち越しを呼び込む構えだ。

 [2010年8月26日11時25分

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