<楽天2-4日本ハム>◇24日◇Kスタ宮城

 大一番で警報が鳴り、緊急出動した。「ミスター・スクランブル」こと日本ハム榊原諒投手(25)が、大台にたどり着いた。2回途中から任されたマウンドに7回まで君臨。今季最長の5回、最多58球の力投の先に10勝目が待っていた。「2ケタ勝つのが目標じゃないんで。チームに貢献できれば」と浮かれなかったが、記念の勝利球は力強く握り締めていた。

 球界屈指の右腕との我慢比べに勝った。1点ビハインドの2回2死一、三塁で、乱調の木田の後を受けた。難所は1点をリードした4回。先頭打者の牧田に同点弾を献上したが、折れない心が命綱になった。岩隈との投げ合いで「勝ち越しだけはさせない」とスイッチを入れ直す。5回を3者凡退。テンポ良く締め、風向きを変えると、6回に2点の援護が舞い込んだ。

 救援のみの2ケタ勝利は、チームでは90年武田一浩以来20年ぶり。8月の敵地でのロッテ戦で、2軍での再調整中に指導を仰いでいた関根2軍投手コーチから「2ケタいけよ」とハッパをかけられ「無理ですよ」と即答していた領域まできた。梨田監督が「勝ち運がある」とうなる、今季のラッキーボーイだ。新人王候補にも浮上している躍進の2年目は残り3試合。榊原の力と天運が、望みをつないだ。【高山通史】

 [2010年9月25日11時2分

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