ソフトバンク和田毅投手(29)が「早稲田タッグ」結成を熱望した。早大の後輩で、28日のドラフト会議で1位候補に挙がっている大石達也投手(4年=福岡大大濠)と斎藤佑樹投手(同=早実)にラブコール。早大からのホークス入りとなれば02年ドラフトの和田以来となるだけに、かわいい後輩右腕の教育係を買って出た上で、東京6大学秋季リーグ戦での“有終V指令”も出した。
胸をときめかせながら、後輩たちの運命の時を待つ。秋季練習初日を終えた和田は白い歯を見せながら、28日のドラフト会議へ思いをはせた。
ドラフト1位候補に挙がる大石と斎藤はともに早大の後輩。かつて同じ「W」の帽子をかぶって神宮をわかせた最多勝左腕は、母校から遠く離れた福岡での「早稲田タッグ」結成を強く望んだ。
和田
楽しみですね。どちらか1人が入ってくれたら。まだ(チームに)後輩が1人も入ってないんで…。縁があって入ってきてくれたら。
大学時代に476奪三振の新記録をマークするなど名をはせた和田は、今でも「母校は気になりますから」と試合結果のチェックは欠かさない。後輩2人とはすでに「共演」も果たしている。神宮での5月16日ヤクルト戦では、登板前のマウンドで斎藤と大石がそろい踏みして快勝。和田も「後輩には負けられない」とハートに火が付き、6回無失点の好投で白星をつかんだのだ。
そこは大先輩、早くも教育係の顔をのぞかせた。後輩2人へ“指令”したのが東京6大学秋季リーグの優勝だ。30日から始まる早慶戦へ向け「あと1勝すれば優勝というのは僕の時(02年)と同じ。1発で決めてほしい」とゲキを飛ばした。ホークスの将来を支える後継者として、かける期待は大きい。神宮のスターから博多の星へ-。同じ環境を経験しているからこそできる助言もある。左腕と右腕の違いはあっても、チームの課題でもある先発右腕育成へ、先輩としてひと肌脱ぐ覚悟だ。
あとは秋山監督の強運に期待するしかない。和田自身は02年ドラフト会議で自由獲得枠によって入団。望んだ通りにホークス入りすることができた。「やっぱりドキドキはしましたけど、僕はくじ引きじゃなかったですからね…」。大石にしても斎藤にしても、他球団との競合は確実。はたして夢のタッグ結成は実現するのか-。赤い糸ならぬ「えんじ色の糸」がつながっていると信じ、最多勝左腕がテレビの前で見守る。【太田尚樹】
[2010年10月28日10時54分
紙面から]ソーシャルブックマーク




