真弓が引く!
大石を引く!
阪神は27日に都内でスカウト会議を開き、28日のドラフト会議で早大・大石達也投手(4年=福岡大大濠)の1位指名を正式に決めた。複数球団の競合は確実となるが、阪神は1位の抽選に11連敗中。クジを引く真弓監督は「何とか当てなアカンと思っている」と悲壮な決意をにじませた。大石の父博美さん(61)は同じ柳川商(現柳川)の野球部出身という浅からぬ縁がある。連敗ストップで最速155キロ右腕を射止めてみせる。
今オフ最大の補強は「ジョーの右手」でかなえることになる。阪神は都内で開かれたスカウト会議で早大・大石の1位指名を正式に決定。出席した真弓監督は名前こそ挙げなかったが、逸材の獲得に意欲を燃やした。それもそのはず、大石は複数球団の競合が確実だが、阪神は1位指名の抽選に11連敗している。あしき伝統の終止符は運次第ではあるが、気合は十分だ。「こういうのは自信があるというものではないが、何とか当てなアカンと思っている」。指揮官は運命の日に、悲壮な決意で臨むつもりだ。
投手陣の駒不足が、5年ぶりのリーグ制覇に届かなかった要因となった。今回のドラフトはその課題克服が命題となる。黒田編成部長は「誰とは言わないが、全員が賛成した。即戦力投手です」と話した。大石は絶対的な守護神として名門早大を支えた。最速155キロの直球は、速球派の少ない虎投にはあまりにも魅力的だ。藤川、久保田に次ぐ、セットアッパーとしても期待できるし、本格的に先発を任せることもできる。今オフの補強戦略に最も適した選手と言える。真弓監督は「今年は即戦力になる投手が多いんじゃないか」と大きな期待を寄せている。
大石には浅からぬ縁があった。父の博美さん(61)は真弓監督と同じ柳川商の野球部出身で、エースとして活躍した。プロ入りを志し、入団テストを受けたが、夢はかなわなかった。息子に託すように、幼少から英才教育を施した。今の大石の基礎は父の指導によるもの。指揮官と同じ柳川イズムを受け継いでいる。球団も福岡大大濠高時代から熱心に追いかけてきた。早大進学を選ばず、プロを志望していれば、上位指名する可能性があったほど評価していた。
大石との“赤い糸”は本物か。悲願のV奪還に必要不可欠な逸材の指名へ-。あとは真弓監督に託すしかない。当日の抽選はいつものスタイルで臨む予定だ。「(去年と)一緒だ」。験かつぎをしない。利き腕の右手でクジを引く。余計なことは考えず、運を天に任せるだけだ。【田口真一郎】
[2010年10月28日12時22分
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