1万スイングで、来季こそ大爆発だ!

 ソフトバンク松田宣浩内野手(26)が、11月1日から宮崎で行われる秋季キャンプでの「1万スイング」を自らに課した。自身初の20本塁打を最低限の目標に掲げた5年目の今季は、骨折による離脱もあり19本塁打。打率も2割5分5厘と、満足できる成績を残せなかった。5年前のドラフト希望枠で大砲候補として入団したスラッガーが、秋の猛練習で6年目の大ブレークにつなげる。

 松田が、自らキャンプでの1万スイングをノルマに掲げた。「キャンプはとにかく振り込みたい。たった20日くらいなんで、休んでる暇はない」。今季、最低限の目標としていた20本塁打に1本届かなかった悔しさを晴らすべく、20日間のキャンプで1日最低500スイングを己に課すことを決意した。

 振り込みまくって、確実性と飛距離アップを狙う。今季は19本塁打で打率2割5分5厘。「本塁打もそうだけど確実性を上げたい、多村さんぐらいまで」。27本塁打を放ち打率3割2分4厘をマークした多村の成績を、来季の目標に設定。昨季は開幕前にグリップの位置を腰の辺りまで下げて構えるフォームを試していたが、開幕後に元のバットをかつぐ構えに戻した。「秋のうちにいろいろ試して、フォームを固めたい」と、本塁打と打率の両方を稼ぐためのフォームを追い求めるつもりだ。

 6年目で初の全試合出場も狙う。「成績を残すためには、まずは144試合出ること」。2年連続で骨折による離脱を強いられた反省から、キャンプではケガをしない体作りにも取り組む。またFAや新外国人の補強状況にかかわらず、本職の三塁以外に外野の練習を行うことも明言。試合に出ることを第一に、守れるポジションを増やすつもりだ。大砲候補として5年前のドラフト希望枠で入団したが、5年間で2ケタ本塁打はわずかに2度。松田が宮崎での猛練習を乗り越え、来季こそ爆発してみせる。

 [2010年10月29日11時42分

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