阪神は新外国人の獲得を、一時凍結する方針を固めた。5日にリストアップした新戦力投手のビデオをチェックしたが、現場はランディ・メッセンジャー投手(29)の残留を希望。最終の意思確認をすませ、来季はマット・マートン外野手(29)、クレイグ・ブラゼル内野手(30)、ジェイソン・スタンリッジ投手(31)、メッセンジャーの主力4人態勢を継続することになった。これにジェンや育成枠で契約した左腕ザラテを加えた構成で臨む。

 南信男球団社長(55)は「契約はどうなるか分からないが(メッセンジャーは)残す方向。ビデオは見たが、2年目で目算が立つほうがいいから」と説明した。

 構想が固まり、新たに外国人を獲得するのは見送る。1軍登録枠の4人に余剰人員を多く抱えるのは、得策でないためだ。ただ故障者が出たときには、すぐに動ける準備はしておく。南球団社長は「3月にまた動くかもしれないが…」と話した。

 中継ぎの駒不足という課題は解消されていないが、現有戦力でカバーしていく考え。真弓監督は「誰にでもがんばってもらわないと」と筒井や渡辺らセットアッパー候補の奮起を期待した。

 [2010年11月7日10時46分

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