「三井ゴールデングラブ賞」の受賞者が11日、発表された。セ・リーグの一塁手は該当者なしで、両リーグの全ポジションを通じて史上初の事態となった。セ優勝の中日からは1人も選ばれず、優勝チームから選ばれなかったのは10年ぶり2度目。一方、広島からは前田健太投手(22)ら球団タイとなる4人が受賞し、楽天からは嶋基宏捕手(25)が球団創設6年目で初受賞した。

 阪神城島健司捕手(34)は捕手としては史上初の両リーグでの受賞。ヤクルト宮本慎也三塁手(39)は40歳シーズンでの受賞で、80年王(巨人)に並ぶ最年長受賞となった。ソフトバンク小久保裕紀一塁手は39歳シーズンでのパ最年長受賞と同時に、95年に二塁手で受賞して以来、両リーグ通じて最長ブランクとなる15年ぶり受賞。満票での受賞者は今年もいなかった。

 選考は、全国の新聞、通信、放送各社のプロ野球担当者の投票で行われ、該当者なしは投票総数の過半数以上が必要で、セの一塁手の該当者なしは140票(投票総数260)だった。

 [2010年11月12日7時52分

 紙面から]ソーシャルブックマーク