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ヤクルト身売りサイバーエージェント有力

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11月23日、ファン感謝デーであいさつするヤクルト小川監督(中央)
11月23日、ファン感謝デーであいさつするヤクルト小川監督(中央)

 ヤクルトが球団譲渡を検討していることが3日、分かった。売却先にはインターネット総合サービスの大手「サイバーエージェント」が挙がっており、今日4日にも球団側が緊急会見を行う。ヤクルトは70年から球団を経営し、セ・リーグ優勝6度、日本一5度に輝くが、赤字体質に苦しんでいた。球団の売却は、04年にダイエーがソフトバンクに買収されて以来になる。破談になったものの、今年10月には横浜が住宅設備大手の住生活グループと売却交渉を進めるなど、プロ野球界は激動の時代を迎えた。

 球団を41年運営してきたヤクルトが、水面下で身売り交渉に乗り出していた。ヤクルトは今日4日にも、東京・新橋の球団事務所で職員に説明し、午後にも球団売却の会見を行う可能性が出てきた。球団譲渡先として挙がっているのは、インターネット総合サービス大手の「サイバーエージェント」(本社・東京都渋谷区)。98年創業と歴史は浅いが、バナー広告を手掛けて急成長。藤田晋社長(37)は若手実業家として、楽天の三木谷浩史球団会長(45)らとも親交が深い。同社はプロスポーツの発展にも理解があり、06年にJリーグの東京ヴェルディに資本参加。藤田社長も取締役に名を連ねて球団運営に尽力し、08年1月に撤退するまでサポートを続けた。そのときのノウハウを生かす形で、プロ野球球団の買収に乗り出していた。

 ヤクルトはサンケイから球団を買収し、70年からヤクルトを名乗ってきた。野村克也監督を迎えた90年代は3度の日本一に輝くなど人気、実力ともセ・リーグをけん引したが、最近はチームが低迷。同じくして観客動員に悩んでいた。都心の一等地である神宮球場を本拠地にしても動員数は改善されず、慢性的な赤字経営にも苦しんでいた。

 今年は10月に同じセ・リーグの横浜でも身売り問題が表面化。住生活グループとの売却交渉は破談に終わったが、苦しい球団運営は球界全体で危機感を抱いていた。その中でも時代を背景に急成長するIT企業が、球団買収先として台頭。最近の傾向をみてもソフトバンクがダイエーを買収し、楽天が新規参入を果たした。

 降って湧いたヤクルトの球団売却。同球団は退団した選手を親会社の社員で再雇用するなど、ファミリー的な球団方針で有名。それだけに突然の売却は衝撃を与えそうだ。鈴木正球団社長はこの日、さいたま市内の自宅で「自宅の方では対応いたしません」とだけ話した。

 野球協約では原則、球団売却は前年11月30日までにオーナー会議での承認を受けることになっている。来季の公式戦日程を発表し、開幕まで多くの時間も残されていないことから、年内にも緊急のオーナー会議を招集することになりそうだ。

 [2010年12月4日8時29分 紙面から]


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ヤクルト

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