名球会入り厳命だ!

 ソフトバンク王貞治球団会長(70)が16日(日本時間17日)、プロ野球名球会のゴルフコンペに参加し、小久保裕紀内野手(39)と松中信彦外野手(36)に2000安打到達を命じた。残り130安打の小久保は来季中、351安打に迫った松中には12年シーズン中とノルマを設定。ベテランに発奮材料を与えるだけでなく、名球会の世代交代のためにも愛弟子に奮起を促した。

 温暖な南の島で、王会長が、愛弟子たちに名誉のブレザーを着せる瞬間を想像した。大好きなハワイで、名球会ゴルフに参加し、同会会員らとラウンドを楽しんだ。ソフトバンクから参加したのは、自身と秋山監督の2人。同会会長を務める王会長は、手塩にかけて育ててきた2人が今後2年間で入会することを熱望した。

 「小久保が130安打かな?

 130は普通に出れば1年でできるでしょ。松中も頑張って2年でできるようにね。ここまできたら逆に、打たないとね」

 愛弟子2人に、期限を設定し、あえてプレッシャーをかけた。入会条件となる2000安打まで、小久保は残り130本。松中が351本。ともに40歳を目前にしているが、リーグ連覇には必要不可欠な存在。王会長らしく、そのベテラン2人の尻をたたいた。

 「新たな発奮材料になるしね。それくらいの気持ちでやらないとね。ブレザー?

 着せたい、もちろんね。福岡なんだし、その時は俺がやる」

 打者なら2000安打を達成した者しか着ることができない名球会ブレザーを、自身が着せることを約束した。監督時代からともにチームの中心として戦ってきた2人。実力を誰よりも知るだけに、2000安打を達成すること自体は確信している。小久保は1年、松中は2年というノルマを与えたのは、その活躍が悲願の日本一に直結すると信じているからだ。

 もう1つの思いもある。15日に行われた総会では、初参加した野茂英雄氏(42)らを引き合いに出し、名球会の世代交代を熱望した。野球人気の低迷を打破しようと、若い世代の積極的な活動を促した。それでも「彼らもなかなか忙しいからね」と、もどかしい気持ちも吐露。だが自身の愛弟子2人なら、遠慮なく言いたいことも言えるはず。愛する野球を、愛弟子たちと後世へとつなげていきたい思いがある。

 「俺の40歳の時より彼らの方が元気なんだから」。

 王会長の熱いゲキに、ベテラン2人が応えないはずはない。

 [2010年12月18日11時1分

 紙面から]ソーシャルブックマーク