阪神小宮山慎二捕手(25)が“通い妻”として、再出発する覚悟を示した。26日、都内ホテルで行われたファンイベントに、チームメートの林とともに参加。新背番号39のユニホームに袖を通し、初披露した男は新たな誓いを打ち立てた。

 「来年のキャンプはどんどんブルペンに入って、積極的に投手の球を受けたいと思います。遠慮していたらダメだと思う。吉田(バッテリー)コーチにもいろんな投手を受けろと言われていますからね」。

 今年まで矢野が背負い、阪神投手陣が絶大な信頼を置いた背番号39。後継者に任命された男は背番号の重みを知ると同時に、やる気に満ちあふれている。「これまでは上(1軍)の人の球を受ける機会があまりなかったし、言いづらい部分もあった。精いっぱいやることが、今の自分にできること」。覚悟を決めた。

 来年1月の自主トレは、初めて能見に帯同。先発ローテの軸となる男の状態を誰よりも早く情報収集し、左ひざ手術で出遅れ必至の城島にも先手を打ってみせる。「すべては1軍にいないと意味がない。何とかその権利を目指して頑張ります」。地道な努力の積み重ねで、背番号39は小宮山と認識させてみせる。

 [2010年12月27日12時30分

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