2軍選手への暴力行為があったなどとして、西武が7月下旬に大久保博元・前2軍打撃コーチ(43)を解雇した件で東京高裁は28日までに大久保氏が地位保全と報酬の仮払いを却下されたことを不服として申し立てた即時抗告を棄却した。西武球団が明らかにした。決定では、同氏の暴力行為が具体的に述べられ、球団の信用を毀損(きそん)したと認定されたという。球団広報は「暴行が極めて悪質で、決して許されるものではないという判断が裁判所に認められた」とコメントした。同氏の代理人を務める阿部鋼弁護士は「仮処分申請に対する決定は証人尋問を経ているわけではなく、仮の事実認定に基づいているにすぎない。暴行に関する事実誤認は到底納得していない」と話した。

 [2010年12月29日7時37分

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