加藤良三コミッショナー(69)が仕事納めの28日、楽天に本拠地座席数増設を促した。プロ12球団の本拠地で総観客数が3万人に満たないのは楽天だけ。日本野球機構の財源である日本シリーズ、オールスター戦の収益を確保するため「3万人が最低限だと思う。客席が少ないと座席料を高くするしかない。今の経済状況で料金を上げるのは難しい」と話した。Kスタの座席数については、昨年12月の実行委員会でも問題視された。04年10月6日に行われた球界参入へのヒアリングで示された2万8000席の条件を満たしていないとされ、日本野球機構(NPB)から座席数増加の要望があった。それを受け今年は約1000席増やし2万3026席を確保した。

 また、加藤コミッショナーは来年はアジアシリーズ復活、五輪での野球競技復帰をアシストすることなど目標を掲げた。さらに来年から導入される統一球については「メジャーリーグにも買わせることが私の夢」とも話した。

 [2010年12月29日7時43分

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