日本ハムが、ドラフト1位指名した早大・斎藤佑樹投手(22=早実)にユニークな育成プランを検討していることが29日、分かった。北海道にゆかりのある著名人らを教材にするプランが有力。その候補として同じ呼び名の愛称「裕ちゃん」の元祖、俳優石原裕次郎さん(享年52)の足跡を振り返る案などが現時点で浮上。球団では2軍の千葉・鎌ケ谷で1カ月に1度のペースで、新人を含めた若手選手へ他業界などから講師を招いて講義を開催。過去には薬物中毒から克服した人が半生を語るなど、独自の選手教育を行ってきたが、免除される公算が大きい。その穴埋めをするための「個人レッスン」として検討に入った。

 裕次郎さんは幼少期を小樽で過ごし「石原裕次郎記念館」もある。球団関係者は「愛称もそこからというのもありますし、おもしろい」と明かす。斎藤の意向もくんで、慎重に検討。他には日本ハムの熱烈ファンのノーベル化学賞を受賞した北大・鈴木章名誉教授(80)、演歌界の大御所の北島三郎(74)らの名前も。北海道の野球界のスーパースターになるべく、佑ちゃんがばく進していくレールが敷かれる。【高山通史】

 [2010年12月30日7時24分

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