阪神蕭一傑投手(24)が、初のふるさとトレで細マッチョに変身していた。11月の広州アジア大会出場で銀メダルを獲得後、プロ入り後初めて故郷の台湾へ帰省。温暖な気候を利用し、肉体改造に乗り出していた。出身地・屏東地区は台湾南部に位置し、12月でも気温は20度前後。シーズン終盤90キロあった体重を、走り込みと体幹トレーニングで絞り込み、85キロまで落としたという。

 「(シーズン)最後の方は重かったんですけど、今は体がよく動いてくれます。体重は減りましたけど、直球のスピードを上げるために体幹、特に背筋を鍛えています」。

 課題とする直球の球速と、威力を増すために調整法を過去2年とは変えた。今オフも無休でトレーニングを行っているが、アジア大会以降はノースロー。肉体強化に重点を置いている。

 「来年はまず試合で投げて、初勝利を挙げてから、台湾に帰りたいです」。

 年明けに、キャッチボールを再開。1月18日に帰国予定で、2月1日のキャンプ初日に照準を合わせる。故郷の空気を吸った右腕は「3年目の正直」に燃えている。

 [2010年12月31日11時31分

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