楽天の球団首脳が5日、仙台市の大崎八幡宮で必勝祈願の参拝を行った。絵馬に向かった島田亨社長兼オーナー(45)はおもむろに、「77+3+α」と数式をしたためた。「星野監督は背番号の77勝に3勝をプラスし、優勝とおっしゃっている。フロントの意思をαに込める。日本一を目指す。何が何でも日本一を狙っていく」と“解答”を説明。掲げた「楽天2011日本一の定理」を、現場フロント一丸で証明する。

 前年の参拝では「楽天第2次創設元年。中、長期のスパンで強い組織をつくる」と静かに語っていた。常に慎重なスタイルを崩さない球団中枢が繰り返した日本一宣言。「α」という変数に、決意をぎっしり詰めた。数字を当てはめるなら、日本一までに必要なポストシーズンの7~9勝(引き分け除く)。言葉をはめるなら、島田社長が「補強を含め、やれる限りやっている。頑張るしかない」と力説した、背広組挙げての星野体制サポートだ。

 勝負事に特に御利益があるとされる国宝の社殿に深々と礼をし、1万円をさい銭箱に入れた。2年ぶりに引いたおみくじは小吉で「上り調子。いいですね」と強気を通した。最下位から頂点。獲物を定めたイヌワシ軍団が殴り込みを掛ける。【宮下敬至】

 [2011年1月6日8時57分

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