名球会コンビの「共闘」でV奪取だ!!
広島石井琢朗内野手(40)と前田智徳外野手(39)が5日、静岡・伊豆市内の伊豆ワイナリーヒルズで合同自主トレを開始した。2000本安打をクリアした選手がタッグを組んで自主トレを行うのは異例。5日の練習は別メニューだったが、超豪華メンバーで11年のスタートを切った。今季プロ23年目の石井、22年目の前田智は、ともにキャッチボールなど本格的な練習を始めた。
ランチタイム前の室内練習場で石井の声が響く。自らのトレーニングが一区切りして待機していた前田智の姿を見つけると「もう少しで、このメニュー終わるから。少しだけ、メシ、待ってね」と気遣った。間髪入れずに前田智も「メシは待てませんから!」と切り返す。それでも、そのまま入り口付近のベンチに座ってたたずんだ。2000安打を超えている大ベテラン2人が、何ともほのぼのした掛け合いを繰り広げた。
合同練習を持ちかけたのは現役最多の2402安打を誇る石井だった。「前田は前田。別メニューでやってますけど、僕も若いヤツらとガンガンというわけにいかない。同じ年代でというかいろいろ話もできる。同じ空間にいるだけでいい緊張感でやれます」。今オフは都内の同じジムで汗を流し、顔を合わせる機会も多かった。互いの野球観を認め合うからこそ、実現したコラボレーションだ。
小窪、横浜高森ら若いメンバーと汗を流す石井を横目に2088安打の前田智は1人で練習を行った。キャッチボール、右腕1本でのティー打撃など約4時間の本格的始動だ。これまで大野練習場などでの単独練習が多かったが、今回初めて石井に合流。「邪魔にならないように。『チーム石井』で僕は“観光客”ですから。勝手についてきているだけです」。多くを語らなかったが順調な発進だ。
前田智は昨季、主に代打の切り札として2季ぶりに1軍戦に出場。打率2割2分1厘、2本塁打にとどまったが、存在感は色あせない。若手への影響力も大きく、自主トレに参加する小窪も「いろいろ話を聞きたい。一緒にこれだけ長くいることもないので」と上達のヒントを探るつもりだ。
昨季は5位に終わり、13年連続Bクラスに沈んだ。石井は「モチベーションはどこを向いても構わないけど、試合では同じ方向を向かないといけない」と言う。目指すは5日午前に登った城山から望んだ、富士山のような日本一だ。2人合わせて4490安打。91年以来20年ぶりの優勝へ、名球会コンビがガイド役をになう。【酒井俊作】
[2011年1月6日9時52分
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