全試合スタメンで出る!
阪神金本知憲外野手(42)が5日、広島市内のジム「アスリート」で自主トレを公開した。昨季開幕前に負傷した右肩は一進一退の状態が続くが、不屈の鉄人は悲壮感を封印。「明るく」という言葉を何度も使い、プロ20年目の劇的復活を誓った。
43歳を迎える11年を想像した。悲願のV奪回、日本一へ。金本は意識的に表情を明るくした。
金本
できることをやるだけ。もちろん、全部スタメンが理想。なかなか年齢的にも、肩の状態というのもあるけど。たくさん勝ちに貢献できるのが一番。1年間、金本を使って良かったと思える年にしたい。
熱い所信表明だった。昨季は開幕前に負傷した右肩痛の影響で、4月に連続試合フルイニング出場が1492でストップ。痛み止めや座薬に頼る日々が続いた。打率2割4分1厘、16本塁打、45打点はすべて阪神移籍後の自己ワースト。巻き返しにかける思いは、鬼の形相で続けるトレーニングにも表れていた。
金本
(右肩のリハビリは)試行錯誤というか、どうしたら良くなるのか、そればかり考えている。なかなか(状態が)上がってこないのも事実。
右肩の状態は一進一退が続く。この日は広島市内のジム「アスリート」で2時間超のウエートトレ。ただ、いじめ抜くのは下半身のみ。上半身はまだ鍛えられない状態で「ちょっと物足りない感じ」だという。「同ジムの平岡洋二代表は「シーズン中より今の方が状態は悪い」と説明。楽観はできないが、絶対下を向かないのが鉄人の鉄人たるゆえんだ。
金本
正直、多分、悲壮感はある。それを表に出すとそのままになってしまう。ハッタリでもいい。明るく前向きにやっていきたい。去年は野球をできなかった。最後にスタメンを外れたりCSに出られなかったり。守っていても痛みとの闘いがあったり、チームに迷惑をかけている思いもあった。辛い思いがあった。今年は明るい年にしたい。
1月は広島と鳴尾浜を行き来しながら、リハビリに集中する。まだ1軍沖縄キャンプ参加の是非は未定だが、当面の目標は「2月1日にネットスローできれば」。不屈の魂で劇的回復を導く覚悟だ。
金本
去年は振り返るのも嫌。思い出したくもない。野球以外でも激動の1年。色で表せば真っ黒い、ドス黒い、濁った水みたいな1年だった。野球で結果を残すのが一番幸せ。肩を治して、去年の暗さを晴らせたら。個人もチームも明るい1年にしたい。
黒く染まった10年は終わった。3・25開幕まで残り3カ月弱。11年を太陽のように輝かせるため、金本は「明るく」己の肉体と闘い抜く。【佐井陽介】
[2011年1月6日11時8分
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