巨人のドラフト1位沢村拓一投手(22=中大)が9日、理想のフォームを得るべくシャドーピッチングを解禁したと明かした。この日の新人合同自主トレ後「フォームをしっかり作りたい。(理想に近かった中大)4年秋より新しいフォームを、合ったものを見つけていけたら」とフォーム改造に意欲を見せた。

 今、何をすべきかは、自身が一番分かっていた。現時点での課題を「体重移動と(体の)開きをしっかり抑えること」に見いだすと「プロならプロらしい投球をしないといけない。そのためにもフォームをいじるのも1つの手とも思う」と理想型の模索を開始。キャッチボールでは「フォームを意識したい」と山なりの球だけを投げ、例年2月開始のシャドーも前日8日に寮で解禁。「課題はコントロールなので安定したボールを投げるには無駄な動きを取っ払わないと」と“プロ仕様”に進化することしか頭にない。

 注目と期待は高まる一方だが「もともと周りに流されることはないですから」と笑顔で言える度胸もある。「やる土俵に立った時にしっかりやりたい。今はそのための準備段階。焦っても仕方ない。ここはアピールする場所じゃないですから」。大物ルーキーは地に足をつけ、キャンプインに備えていく。【浜本卓也】

 [2011年1月10日11時58分

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