巨人育成の千葉隆広投手(21)の成長の陰には、クロスカントリースキーがある。22日、川崎市・ジャイアンツ球場では、遠征に参加しなかった2軍、3軍の選手らが練習。投手陣がサーキットトレーニングを行う中、千葉はひときわ美しく、大きな動きで進んでいった。
旭川明成高校から23年育成ドラフト6位で入団。昨夏の左肩手術から3月に復帰し、19日にも西武3軍戦に登板。6回途中までを無失点で乗り切った。
「リハビリが終わってから一番良かった」という前回登板を支えたのも、高い全身の連動性だ。身長は174センチ。「自分はあんまり体も大きくない方なんで、しっかり使えるところは全部使って」と、プロの投手としては大きい部類ではない体を目いっぱい使って、ボールを投げ込む。
その基礎となったのは、小学校1年から中学校3年まで故郷の北海道で行っていたクロスカントリースキー。コロナ禍で出場こそかなわなかったが、中学3年時には全国大会とジュニアオリンピックの出場権を獲得するほどの腕前。スキーとストックで雪上を進む中で、全身を操る技術を養った。
この日の練習中、感覚を探るため、左腕ながら右から投球する場面もあった。これもスムーズな動きだった。次回の登板は未定だが、北海道からきた若武者は己を知り、来たるべき敵に備える。【服部航大】



