博多のうどんはコシがないのがうまいけど、長谷川の打撃はコシが大事なんです-。ソフトバンク長谷川勇也外野手(26)が17日、福岡・西戸崎合宿所で自主トレを実施。中堅のレギュラー確保へ、危機感を募らせ、打撃改造に取り組んでいる。腰を使って打つフォームを固めようと、マシンやティー打撃を繰り返した。09年に打率3割をマークしたが、昨季は打率2割5分5厘と低迷した男は、復活へのポイントに腰をあげた。

 「別にバットコントロールにこだわりはない。どうやったら、体幹で打てるか。腕や手首をうまく使うより、腰で打てるかを意識している」。

 独自の打撃理論を持ち、その実践に励む。中堅から左翼へ逆らわずに打つ意識もあるが、腰をうまく使うことができれば、野手の間へ、鋭い打球を飛ばすことができると考える。今オフの自主トレでは西岡(ツインズ)福浦(ロッテ)の引きつけて打つフォームを手本に、体全体で打球をはじき返す打撃を繰り返し習得中だ。

 「自分の力が逃げないようにスイングしている。どこに打球が飛ぶとかは意識していない」。

 内川の加入で激しくなる外野争い。定位置奪回への思いが、腰砕けになることはない。

 [2011年1月18日11時32分

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